一日一曲(1288)デュファイ、ギヨーム:ミサ曲「私の顔が青ざめているなら」
本日は、没後550年(1474年11月27日没)を迎えらえたベルギーの作曲家、ギヨーム・デュファイさん特集の5回目、最終回です。
デュファイさん以前のミサ曲が三声だったのに対して、デュファイさんは中期の作品から四声を主に用いるようになった。加えて、各楽章を同じ冒頭モチーフで始まるようにした。これは「循環ミサ曲」と呼ばれる形式なのですが、この形式を確立させたのがデュファイさん、ということになります。
本日はデュファイさんのミサ曲の中から、「私の顔が青ざめているなら」をご紹介します。「Kyrie」、「Gloria」、「Credo」、「Sanctus」、「Agnus Dei」の5曲で構成されており、演奏時間は約30分です。デュファイさん自身の作曲によるシャンソン「Se la face ay pale」を定旋律にした4声の循環ミサ曲の代表作と評されています。世俗曲を定旋律にした循環ミサ曲としては、最古のものです。本曲は1450年頃、サヴォワのシャーロッテとフランスのドーフィン・ルイとの結婚式のために作曲されたと考えられています。
デュファイさんの代表作、ご堪能ください。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
デュファイ、ギヨーム:ミサ曲「私の顔が青ざめているなら」