一日一曲(1292)ジョリヴェ、アンドレ:5つの典礼舞曲
本日は、没後50年(1974年12月20日没)を迎えらえたフランスの作曲家、アンドレ・ジョリヴェさん特集の3回目です。
ジョリヴェさんは、様々な作曲技法を用いて、ラジカルな前衛音楽からポピュラーなCM音楽まで幅広い分野の作曲を行いました。作風も目まぐるしく変わっています。そのあたり、節操がないとみなされ、「音楽のジキルとハイド」と揶揄されるほどだったとのことです。
本日の曲は、1939年、34歳の時に作曲されたオーケストラ曲「5つの典礼舞曲」です。本曲はピアノ版に編曲もされているようです。
各曲には以下のような表題がつけられています。
第1曲 イニシエーションダンス
第2曲 英雄のダンス
第3曲 婚礼のダンス
第4曲 歓喜のダンス(誘拐のダンス)(Danse du rapt)
第5曲 葬送の踊り
4曲目ですが、翻訳に書けると「歓喜のダンス」なのですが、『ピティナ・ピアノ曲事典』では「誘拐のダンス」となっていました。
「rapt」で翻訳すると「夢中」、「du rapt」で検索すると「誘拐の」、「Danse du rapt」で「歓喜のダンス」となるのですが…。
曲からは「歓喜のダンス」が近いのではないか、と思いましたが、どうなのでしょう?
全体的に、すこしおどろおどろしい感じの曲です。
作曲者自身が指揮している演奏でどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ジョリヴェ、アンドレ:5つの典礼舞曲