一日一曲(1294)ジョリヴェ、アンドレ:パチンコ
本日は、没後50年(1974年12月20日没)を迎えらえたフランスの作曲家、アンドレ・ジョリヴェさん特集の5回目、最終回です。
過激な実験的な前衛音楽からCM音楽まで手がけ、作風を何度も変えていることから、彼を転向者あるいは「音楽のジキル&ハイド」と非難する音楽家も多いとのことです。同じフランスの少し後輩にあたる、現代音楽作曲家として著名なピエール・ブーレーズとは不仲であったようです。
本日の曲は、2台のピアノのための作品である「パチンコ」です1970年、作曲者65歳の時の作品です。来日した際、日本のパチンコに触れ、なんとどっぷりとはまってしまったそうです。パチンコを知ってから、日本で過ごす時間の殆ど(念のため、仕事以外の時間)をパチンコに費やしてしまったそうです。それから数年後に本作品が発表されました(この文章が正しければ、1960年代半ばころの来日時にパチンコに出会ったことになります)。曲は、ちょうどパチンコで遊んで(あるいは勝負して?)いる様子が見事に描写されています。球が釘にあたって跳ね返り、良いところに入りそうで入らない、あ、そして入った入った、球がじゃらじゃら出てきた、どいう感じの曲です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ジョリヴェ、アンドレ:パチンコ