一日一曲(1300)ガワーズ、パトリック:トッカータとフーガ

 本日は、没後10年(2014年12月30日没)を迎えらえたイギリスの作曲家、パトリック・ガワーズさんの曲をご紹介します。

 ガワーズさんは1936年にイギリスのロンドン北部のイズリントンで生まれました。ラドリー大学で教育を受けた後、ケンブリッジ大学で本格的に音楽の研鑽を積みました。卒業後はロンドン・ジャズ・オーケストラのアシスタント・コンダクターを務めるなどと活躍され、1964年にはウエストエンドとニューヨークでロイヤルシェイクスピアカンパニーのプロダクションの音楽監督を務めました。テレビ音楽や映画音楽の分野などでも活躍されていらっしゃり、特に映画音楽では高い評価を獲得されています。

 本日の曲はオルガン曲「トッカータとフーガ」です。同じくイギリスのオルガニスト、サイモン・プレストンより委嘱を受け、まずトッカータが作曲されたのち、10年以上たってからフーガが付け加えられたそうです。付け加えられたフーガは本日の演奏では7分19秒あたりから始まります。トッカータは音の塊をたたきつけるような、激しく派手なテーマで始まります。かなり技巧的で、演奏者の腕の見せ所です。オルガニストからの委嘱といった部分がそのようなところにも影響しているのでしょう。フーガは一転静かに進行して消え入るように終わります。オルガンの演奏会でもっともっと取り上げられても良い曲ではないかと感じます。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ガワーズ、パトリック:トッカータとフーガ

ガワーズ、パトリック:トッカータとフーガ(MP3ダウンロード)

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