一日一曲(1314)奥村一:花によせる三つの前奏曲
本日は、生誕100年(1925年1月13日生)を迎えらえた日本の作曲家、奥村一(おくむらはじめ)さんの曲をご紹介します。
奥村さんは埼玉県で生まれ、1944年に陸軍戸山学校軍楽生徒隊に入隊、オーボエを与えられました。終戦後の1947年に東京音楽学校本科作曲科を卒業、同研究科を1949年に修了されました。音楽学校からの同期には芥川也寸志、梶原完、斎藤高順らがいらっしゃいます。1950年代から1960年代には多くの映画音楽を手がけられました。吹奏楽の分野では、藤田玄播、斎藤高順、岩河三郎、岩井直溥、名取吾朗、川崎優、桑原洋明とともに作曲家グループ「ニューエイトの会」を結成し、意欲的に新曲の作曲を行いました。行進曲「太陽の下に」が第19回全日本吹奏楽コンクールの課題曲になり、また全日本吹奏楽連盟の委嘱により第27回全日本吹奏楽コンクール課題曲として行進曲「青春は限りなく」を作曲されていらっしゃいます。
本日の曲はピアノ曲「花によせる三つの前奏曲」です。曲は3種の花がテーマとなっています。
第1曲 アネモネ
第2曲 ヒヤシンス
第3曲 チューリップ
作曲者のイメージするそれぞれの花の印象は、いかがでしょうか。うなずける方も首をかしげる方も色々といらっしゃるのではないでしょうか。個人的には2曲目が好みです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
奥村一:花によせる三つの前奏曲
奥村一:花によせる三つの前奏曲(CD)