一日一曲(1338)クリーガー、ヨハン・フィリップ:トッカータとフーガ
本日は、没後300年(1725年2月6日没)を迎えらえたドイツの作曲家兼オルガニスト、ヨハン・フィリップ・クリーガーさんの曲をご紹介します。
クリーガーさんは1649年にドイツ南部の街ニュルンベルクで生まれました。故郷で音楽教育を受けた後、デンマークのコペンハーゲンで教会のオルガニストとして活躍されました。1667年ごろにはノルウェーのクリスチャニアのオルガニストに任命されるなど、活躍の幅を広げられています。その後帰国してバイロイトに行き、宮廷オルガニストとして活動、後に宮廷楽長にまで昇進しました。が、度重なる戦争の結果、王侯貴族の債務がかさみ、音楽活動が削減されるあおりを喰らって解雇されてしまいます。その後、1673年にイタリア、1675年にウィーンなど諸国をめぐり、1677年にザクセン=ヴァイセンフェルス公国のハレにて、室内楽およびオルガンの演奏家に指名され、1678年に宮廷副楽長に、1680年に宮廷楽長に任命され、活躍されました。生涯で2000曲を超える作品を創られたそうですが、残念なことにその大部分は失われてしまっています。
本日は、残っている作品の中から、チェンバロ曲「トッカータとフーガ」をご紹介します。出だしから1分15秒あたりまでがトッカータ、そのあとがフーガとなっています。バッハの一世代前の作曲家となりますが、本曲はバッハさんにも影響を与えたのでしょうか、興味深いところです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クリーガー、ヨハン・フィリップ:トッカータとフーガ