一日一曲(1341)ステンハンマル、ヴィルヘルム:ピアノソナタ第1番ハ長調

 本日は昨日ご紹介した作曲家の息子にあたる作曲家、ヴィルヘルム・ステンハンマルさんの曲をご紹介します。

 ヴィルヘルム・ステンハンマルさんは1871年に作曲家兼建築家のステンハンマルさんの次男としてうまれました。若いころからピアニストとして活躍されていたそうです。そのうち、作曲にも興味を示し、学ぶようになり、1879年から1880年にかけて(10歳になる前ですね!)最初の小さな作品を作るようになりました。ストックホルムのニャ・エレメンタルスコランの学生でしたが、学校教育に反抗し、1888年3月からは音楽の勉強に専念するようになりました。1890年からは数年間オルガニストとしてストックホルムのフランス教会に務めました。1907年から1922年まで、ヨーテボリ管弦楽団協会(現在のヨーテボリ交響楽団)の首席指揮者として活躍されました。ヨーテボリコンサートホールの小コンサートホールは「ステンハンマルホール」と名付けられたそうです。1927年に56歳の若さで亡くなられました。

 本日の曲は「ピアノソナタ第1番ハ長調」です。1880年、作曲者わずか9歳の時の作品です。遺されているヴィルヘルム・ステンハンマルさんの作品の中でも1番目か2番目など、かなり初期に書かれた作品ではないかと思います。演奏時間は全体で約10分の比較的小さな作品ですが、4楽章形式の堂々たるソナタです。全体の約半分の大きさを占める第1楽章がやはり本曲を代表しているでしょう、優しいメロディに光と影が程よい感じに混ざり合って豊かな感情が表現されています。生まれた時代が違っていたら、モーツァルトと並び称された神童となっていたかもしれません。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ステンハンマル、ヴィルヘルム:ピアノソナタ第1番ハ長調

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