一日一曲(1343)ブルアン、アリスティード:黒猫
本日は、没後100年(1925年2月①1日没)を迎えらえたフランスのキャバレー歌手兼コメディアン、アリスティード・ブルアンさんの曲をご紹介します。
ブルアンさんは1851年にフランス中北部の村コートネーで生まれました。父の死後、1866年に15歳で家を出て、パリのモンマルトル地区を目指しました。途中、労働者階級のビストロでたむろし、そこで彼の音楽的才能を示す機会を得ました。カフェコンサートで演奏を始め、歌とコメディの演技を発展させ、ル・シャ・ノワール・クラブへの出演契約を結ぶまでになりましただ。すぐにモンマルトルのスターとなりました。1885年にはモンマルトルのクラブをオープンしています。ブルアンさんのヴォードヴィルにインスパイアされた歌、風刺、エンターテイメントのミックスは、シャンソン・レアリスト(リアリズムの歌)と呼ばれる音楽ジャンルに発展しました。そのほか「Le Mirliton」という雑誌を発行するなど、多方面で活躍されました。1925年、73歳でパリで亡くなられました。
本日の曲はシャンソン「黒猫(Le Chat Noir)」です。「幸運を探しに行く、夜のモンマルトル、ル・シャ・ノワールのあたりに」という歌詞があるどのことですが、ブルアンさんの作った曲は一躍有名になり、歌い継がれるようになったとのことです。ここでいう「黒猫(Le Chat Noir)」とは、当時の多くの芸術家が足しげく通ったキャバレーを指しています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ブルアン、アリスティード:黒猫