一日一曲(1347)ダムケ、ベルトルト:四季
本日は、没後150年(1875年2月15日没)を迎えらえたドイツの作曲家、ベルトルト・ダムケさんの曲をご紹介します。
ダムケさんは1812年にドイツ北部の街ハノーファーで生まれました。最初にフランクフルトで神学を学んだのですが、後に音楽を学び、こちらを人生の基軸といたしました。1834年に故郷のハノーファー王国の宮廷オーケストラのヴィオラ奏者として活躍する傍ら、作曲を続けられました。その後、バート・クロイツナッハに移り、楽友協会とリーダータフェルを指揮、作曲方面でもオラトリオを作曲するなど、充実した時代を過ごされました。1837年にはポツダムでフィルハーモニー管弦楽団ポツダムとオペラムジークを指揮、1841年にはケーニヒスベルクの指揮者の地位を引き継ぎました。1845年にはピアノ教師としてロシアのサンクトペテルブルクに行き、そこで教師や音楽評論家として豊かな活動を10年ほど展開されました。1855年にブリュッセルに、1859年にはパリに移りました。パリでは私立とパリ音楽院の両方で教師として働きました。1875年に63歳でパリで亡くなられました。
本日の曲はピアノ曲「四季」です。4曲からなる組曲で演奏時間や約16分の比較的小さな作品です。各曲のタイトルは以下です。
第1曲:春に
第2曲:夏の夜
第3曲:秋の歌
第4曲:冬には
比較的穏やかな雰囲気の3曲と、多少激しく厳しい表現の最終曲で構成されています。最終曲は演奏時間約6分と、他の3曲の約2倍となっています。冬に関して、表現したいことが多かったのかもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ダムケ、ベルトルト:四季