一日一曲(1352)ボッシ、マルコ・エンリコ:ショパン風即興曲
本日は、没後00年(1925年2月20日没)を迎えらえたイタリアの作曲家兼オルガニスト、マルコ・エンリコ・ボッシさんの曲をご紹介します。
ボッシさんさんは1861年にイタリア北部の街コモで生まれました。父親はサロ大聖堂のオルガニストという、音楽家一家だったそうです。自然とオルガンに親しむようになり、1881年にはコモ大聖堂の音楽監督兼オルガニストとなりました。1810年にはナポリ音楽院のオルガンとハーモニーの教授に任命され、活躍されました。さらに、ヴェネツィア(1895-1901)、ボローニャ(1902-1911)、ローマ(1916-1923)の音楽院で監督を務められています。キャリアを通じて数多くの国際オルガン・リサイタル・ツアーを行ったそうです。1924年11月にアメリカに渡り、ニューヨークとフィラデルフィアを皮切りにリサイタルツアーを行いました。その途上、病気になったため、演奏旅行を打ち切り帰国することとなりましたが、1925年2月20日に帰国途上の海上で突然亡くなられたそうです。作曲家としては専門のオルガン曲のみならず、ほとんどのジャンルで作品を遺されています。
本日の曲はオルガン曲「ショパン風即興曲」です。ボッシさんは即興演奏もお得意だったそうで、本曲も即興で演奏されたものを採譜されたのかもしれません。オルガン曲で「ショパン風」の曲はかなり珍しいです。もしかしたら本曲のみかもしれません。それとなく雰囲気は醸し出されていますが、やはりオルガンとピアノは似ているようで全く違う楽器だなあ、ということが、かえって良く分かるかもしれません。ただ、曲としては本曲は本曲で魅力的です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ボッシ、マルコ・エンリコ:ショパン風即興曲