一日一曲(1353)シャモー、イホール:ウクライナ組曲
本日は、生誕100年(1925年2月21日生)を迎えらえたウクライナの作曲家、イホール・シャモーさんの曲をご紹介します。
シャモーさんはウクライナの首都キーウで生まれました。キーウのルイセンコ音楽学校でピアノと作曲を学び、1941年に卒業、同年ウファに疎開し、2年間医学を学び、1942年から1946年まで医療助手としてソビエト軍に従軍しています。その後キーウに戻って音楽の勉強を再開し、1951年にキエフ音楽院を卒業しました。1948年にソビエト作曲家同盟に入党しています。故郷キーウを中心に活躍されました。50年代にはモスクワに来るよう招待されたこともありましたが、キーウへの愛着が強すぎたため断ったそうです。
本日の曲はピアノ曲「ウクライナ組曲」です。ウクライナの民謡を基としていますが、そのメロディをそっくりそのまま借用するのではなく、雰囲気や精神といったものがシャモーさんの中で一度消化吸収されて、独自の表現として生み出されています。4曲で構成されており、演奏時間は約15分です。第4曲など、バルトークと雰囲気が似ているように感じました。まだ埋もれた曲の範疇に入る曲ではないかと思いますが、これから演奏される機会が増えてっほしいものです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
シャモー、イホール:ウクライナ組曲