一日一曲(1365)ルナ、アルマンド:グラフィティ
本日は、没後10年(2015年2月21日没)を迎えらえたメキシコの作曲家、アルマンド・ルナさんの曲をご紹介します。
ルナさんは1964年にメキシコ北部のチワワ州で生まれました。幼い頃から音楽を学びましたが、最初は1978年にチワワ自治大学の美術学校に入学、その後1980年に国立音楽院に入学し、音楽の勉学を進めました。1989年から1991年まで、ピッツバーグのカーネギーメロン大学から奨学金を得て留学し、作曲の修士号を取得しました。国立音楽院とメキシコ国立音楽院で作曲、分析、和声、楽器などを教えるなど、後進の指導にも熱心でした。政治家としても活躍されたようですが、詳しいことは良く分かりませんでした。
本日の曲は管弦楽曲「グラフィティ」です。11曲から構成されており、各曲には作曲家名が付けられています。タイトル名「グラフィティ」は、『落書き。本来は考古学用語で、壁などに刻まれた古代の絵画や文字。』という意味です。11名の作曲家の『落書き』ということなのでしょう。
第1曲:Johann Sebastian Bach
第2曲:Bela Bartok
第3曲:Dave Brubeck
第4曲:Chick Corea
第5曲:Alfred Schnittke
第6曲:Benny Goodman
第7曲:Arthur Honegger
第8曲:Franz Joseph Haydn
第9曲:Dimitri Shostakovich
第10曲:George Gershwin
第11曲:Alberto Ginastera
やや現代音楽よりのチョイスではありますが、古典やジャズの分野など様々な方が取り上げられています。ルナさんの好みなのか、尊敬している方々なのか、選んだ理由が知りたいところです。
どの曲も相当デフォルメされていますので、例えばバッハなど、言われてみても「どこがバッハなのだろう?」と少々考え込んでしまうような曲に仕上がっています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ルナ、アルマンド:グラフィティ