一日一曲(1395)スルク、ユゼフ・ジグムント:ヴァイオリンソナタ イ短調
本日は、生誕150年(1875年4月4日生)を迎えらえたポーランドの作曲家、ユゼフ・ジグムント・スルクさんの曲をご紹介します。
スルクさんは当時ロシア帝国領であった(現在のポーランドの首都)ワルシャワで生まれました。音楽一家出身ということで、早くから音楽に親しみ、ワルシャワ音楽院に入学し、ピアニストを目指して勉学に励みました。ベルリンやパリに遊学した時期もあったようです。その頃にファーストネームをスペルをヨーゼフに変換した、ということもあったそうです。1899年に指揮と作曲の勉強を完了するためにパリに移住、音楽院では当時の大作曲家ジュール・マスネに師事しました。1903年にブリュッセルに移り、モネ劇場の首席指揮者に就任、活躍されました。作曲家としては、第一次世界大戦と第二次世界大戦の間に書いた約20のオペレッタをを始め、歌曲や室内楽曲などでも多くの作品を遺されています。1956年に81歳でパリで亡くなられました。
本日の曲は「ヴァイオリンソナタ イ短調」です。1904年、作曲者29歳の時の作品です。伝統的なソナタ形式に倣って4楽章形式で書かれています。演奏時間は30分を超える、なかなかの規模の作品です。全体的にロマンティックなメロディが多く、気に入っていただける方も多い作品のように感じます。北国の冬のような厳しさと物悲しさを感じる第1楽章、冬がその厳しさを幾分残しながら過ぎ去り、暖かな春への移ろいを思わせるような第2楽章、民族的な踊りのリズムとメロディに心も浮き立つ第3楽章、堂々としていて雄大な雰囲気の第4楽章、どこをとっても魅力満載です。
埋もれてしまっているのが勿体ない作品です。どんどん弾く人が増えてほしいものです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
スルク、ユゼフ・ジグムント:ヴァイオリンソナタ イ短調