一日一曲(1404)チャップル、サミュエル:おお、来たりて主に向かい歌え
本日は、生誕250年(1775年2月20日生)を迎えらえたイギリスの作曲家、サミュエル・チャップルさんの曲をご紹介します。
チャップルさんはイギリス南部の街クレディトンで生まれました。生後15ヶ月のとき、チャップルさんは天然痘にかかり、視力を失いました。その後、オルガンを学び、教会のオルガニストの見習いになります、クレディトン総督の聖職者議事録には、1790年10月17日に開催された聖職者会議で、「出席者の大多数が、盲目の貧しい子供であるサム・ル・チャップルをオルガニストの見習いに3年間入れることに合意した」と記録されています。1795年にアシュバートンのオルガニストに任命され、以降チャップルさんの生涯の残りの期間、その地位にありました。オルガニストとして活躍する傍ら、作曲家としても作品を遺されました。アシュバートンの聖歌隊に捧げられた教会音楽の3巻に加えて、世俗的な声楽曲も残されています。
本日の曲は合唱曲「おお、来たりて主に向かい歌え」です。宗教曲と言った方が良いかもしれません。チャップルさんは目が見えないというハンディを背負い、厳しい生涯だったのではないかと想像しますが、そんな苦労を微塵も感じさせない曲です。最後、静かに終わっていくところ、余韻が良い感じです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
チャップル、サミュエル:おお、来たりて主に向かい歌え