一日一曲(1405)ディトリヒシュタイン、グラーフ・モーリツ・フォン:悲しみの喜び

 本日は、生誕250年(1775年2月19日生)を迎えらえたオーストリアの軍人及び宮廷官吏、グラーフ・モーリツ・フォン・ディトリヒシュタインさんの曲をご紹介します。

 ディトリヒシュタインさんは貴族の家柄に生まれました。相当上位の貴族だったようで、お父様は帝国の第7代皇太子だったとのことです。1791年にオーストリア軍に入隊し、1798年にナポリでマック将軍の副官となり、そこで戦いに敗れてフランス軍の捕虜となったそうです。さらに、1805年にはウルムで捕虜となったとのことで、よほど武運がなかったようです。1796年に皇帝と王室の侍従に任命され、1819年から1826年まで宮廷音楽伯爵、1821年から1826年まで宮廷劇場の監督を務められたとのことで、この頃に作曲もされていたそうです。当時の高名な音楽家と交流があり、例えばハイドンの賛美歌「Gott werde Franz den Kaiser」のサインやモーツァルトのレクイエムの楽譜を皇帝に送られたという逸話が残っています。また、ベートーヴェンをよく援助されていたそうです。さっきょくかとしては、歌、踊り、メヌエットなどの作品が遺されています。

 本日の曲は、歌曲「悲しみの喜び」です。1分少々のとても短い曲です。穏やかな曲で、悲しい雰囲気はあまり感じられません。尤も、『喜び』を歌っているので、悲しみは打ち消されているのかもしれませんが。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ディトリヒシュタイン、グラーフ・モーリツ・フォン:悲しみの喜び

ディトリヒシュタイン、グラーフ・モーリツ・フォン:悲しみの喜び(MP3ダウンロード)

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