一日一曲(1411)マッティーゼン、エミール:夜の歌
本日は、生誕150年(1875年1月23日生)を迎えらえたドイツの作曲家、エミール・マッティーゼンさんの曲をご紹介します。
マッティーゼンさんはドルパット(現在はエストニア領)で生まれました。1892年にミタウのギムナジウムでアビトゥアの学校を卒業しました。哲学、自然科学、音楽を学ばれたとのことです。続いて1893年からライプツィヒ大学に進学しました。ところが、1894年の秋に病気のために学業は一時中断を余儀なくされました。1895年に最初に再びドルパットで、そして1895年10月から再びライプツィヒに復学し、1896年に博士号を取得しました。1898年から1903年までアジアとアメリカを旅し、いくつかのアジアの言語とヒンドゥー教やその他の宗教の基礎を学びました。1904年から1908年までケンブリッジ大学とロンドンで学び、神秘的経験のメタ心理学入門などの本を書かれたとのことです。音楽に関しては、1908年にドイツに戻り、結婚してベルリンに住んだ頃に集中して作曲などに取り組まれたとのことです。1929年からロストック大学の神学部で教会音楽の講師を務められました。歌曲(特にバラード)、室内楽、オルガン音楽が作曲の主要なジャンルでした。第二次世界大戦が始まって間もなく、1939年9月にドイツ北部の街ロストックで白血病のため64歳の若さで亡くなられました。
本日は歌曲「夜の歌」です。詩の翻訳は以下です。
夜の歌
流れ、膨らむ夜、
光と星で満ちている。
果てしない遠くで、
語る。あそこで何が目覚めたのか?
私の胸の中の心は
人生の浮き沈みでいっぱいだ。
それが私の周りを織りなすのを感じる。
巨大なものが
私のものを絞り出す。
眠りよ、あなたはそっと近づく。
乳母が子供に近づくように。
そしてこの小さな炎の周りに
あなたは守護の輪を形成する。
穏やかな曲です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
マッティーゼン、エミール:夜の歌