一日一曲(1419)マッテイ、スタニスラオ:ラルゴ
本日は、没後200年(1825年5月17日生)を迎えらえたフランスの作曲家、スタニスラオ・マッテイさんの曲をご紹介します。
マッテイさんは1750年にイタリア北部の街ボローニャで生まれました。地元の聖フランシスコ教会でコミュニティのメンバーの弟子になり、修道士としての道を歩み始めました。その中で、教会の有名な少女合唱団の師の助手および代理指揮者に任命されるなど、音楽方面でも活躍されました。1784年に師が亡くなると、その地位を引き継ぎました。1809年まで聖フランシスコ教会の聖歌隊指揮者を続け、その後、聖ペトロニウス教会の音楽監督になりました。1825年に75歳で亡くなられました。300以上の宗教音楽の作品を作曲しましたが、その作品群はほとんど未発表のままとなっています。
本日の曲はオルガンの小品「ラルゴ」です。音楽記号(ラルゴ=「はばひろく、ゆるやかに」)が曲名となっていますが、教会の中で演奏されることも多かったのではないでしょうか。そういった意味では、本曲も宗教音楽に分類されての良いかもしれません。しっとりとしたメロディの中に、祈りのような真摯な思いを感じさせられます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
マッテイ、スタニスラオ:ラルゴ