一日一曲(1425)カラスコ、アルフレド:アディオス
本日は、生誕150年(1875年5月4日生)を迎えらえたメキシコの作曲家、アルフレド・カラスコさんの曲をご紹介します。
カラスコさんはメキシコ中部の街クリアカンで生まれました。その直後に両親はハリスコ州グアダラハラに定住しましたが、ご両親はそこで亡くなられ、カラスコさんは1887年にイエスの聖心の孤児院に入りました。そこで音楽を始め、音楽理論、クラリネット、ピアノを教わりました。その後オルガンも学び、1897年にはグアダラハラのさまざまな寺院のオルガニストとして、また、ディエゴアルタミラノオーケストラのピアニストとして活躍されました。作曲は12歳ころから始められたようです。1902年には、ハリスコ州博覧会の音楽コンクールで金メダルを獲得しています。1918年6月、メキシコシティに定住し、国立盲学校(ピアノ:1920-1924)と孤児工業学校(solfège:1920-1933)で音楽教育の仕事を続けました。また、国立予備校(ピアニスト伴奏:1921-1922)、SEP美術学部美文化総局(音楽理論、合唱、伴奏ピアニスト:1922-1926)、エスクエラ・ポピュラー・ノクターナ・デ・ムジカ(ピアノ:1926-1934)の教授も務められました。その間、作曲も続けられており、メキシコの第二次世界大戦への参戦を記念して、新聞El Universalと国防省が主催したコンテスト(1943年)で1位を獲得しています。1945年に70歳で亡くなられました。
本日の曲はピアノの小品「アディオス」です。カラスコさんの曲の中では人気曲であり、広く知られた曲とのことです。このメロディ、聴き覚えのある方も多いのではないでしょうか。割とさわやか系の曲で、「さよなら」に対する作曲者のイメージが伝わってきます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カラスコ、アルフレド:アディオス