一日一曲(1426)馬水龍:竹笛協奏曲
本日は、没後10年(2015年5月2日没)を迎えらえた台湾の作曲家、馬水龍さんの曲をご紹介します。
馬さんは1939年に台湾北部の街基隆市で生まれました。1959年に国立芸術専科学校(現在の国立台湾芸術大学)に入学、作曲、チェロ、ピアノを学びました。1964年に卒業し、基隆市立第四初級中学(現在の基隆市立中山高級中学国中部)の教員となりました。1969年からは台湾省立基隆高級商工職業学校(現在の国立基隆高級商工職業学校)と崇右企業管理専科学校(現在の崇右技術学院)で教壇に立ちました。1971年に台南家専の音楽科講師に就任し、翌年から3年間ドイツのレーゲンスブルク音楽大学に留学、帰国後は東呉大学の副教授となり、1980年に教授に昇進しました。1981年、国立芸術専科学校音楽科主任教授として迎えられ、同時に国立芸術学院(現在の国立台北芸術大学)の設立準備委員となり、活躍されました。翌年に国立芸術学院が開校すると教授に就任し、同時に行政院文化建設委員会音楽委員会委員も兼ね、活躍の幅を広げられました。
1991年に国立芸術学院の院長に就任し、3年間務められました。1997年には中華民国作曲家協会理事長に選出、また1999年にはアジア作曲家連盟の執行委員となり、2002年には副会長に就任されました。2015年5月2日に75歳で亡くなられました。
本日は馬さんの代表曲、「竹笛協奏曲」をどうぞ。竹笛の音楽は今回私は初めて聴きました。高音に特徴がありますね。「中華」という雰囲気を感じました。オーケストラの伴奏の中、竹笛がちょこまかと飛び回る、ごくごく小さな鳥のように思えてきました。こういった音楽はこれまであまりなかったのでしょう、人気曲となったのもうなずけます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
馬水龍:竹笛協奏曲