一日一曲(1430)コッリ、ドメニコ:有名なアイルランド民謡による変奏曲
本日は、没後200年(1825年5月22日没)を迎えらえたイタリアの作曲家、ドメニコ・コッリさんの曲をご紹介します。
コッリさんは1746年10月にイタリアの首都ローマで生まれました。ナポリで声楽を学びました。修道会の枢機卿から司祭職の勉強をするように説得されたこともあったそうですが、音楽的才能に恵まれていたコッリさんは音楽の道に進むことを決断しました。
1771年、コッリさんは妻のフランチェスカ・バチェリ(1749?-1802)とともにスコットランドに移り、エディンバラ音楽協会の音楽家としての地位に就きました。エディンバラ音楽協会は、実は妻のバチェリさんの方ををリクルートしたかったのですが、彼女は夫になったばかりのコッリさんも雇うように要求し、それが通りました。その後、コッリさんはシアター・ロイヤルのマネージャーとなったほか、自身の出版社を設立したり、熟練した歌唱の達人としての地位を確立するなど、精力的に活動されました。出版業の方は、その後何度か財政難に見舞われ足り破産したこともあったそうです。コッリさんの娘(ソフィア・ジュスティーナ・コッリ)は才能ある歌手でありピアニストとして活躍されました。
本日の曲はチェンバロ独奏曲「有名なアイルランド民謡による変奏曲」です。基になったメロディ、聴き覚えがあるのですが、具体的に何の曲というのは、分かりませんでした。かなり有名なアイルランド民謡だとは思います。基の旋律も魅力的ですが、コッリさんはその魅力をさらに増す形で変奏曲を仕立て上げています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
コッリ、ドメニコ:有名なアイルランド民謡による変奏曲