一日一曲(1431)ドゥシェク、ソフィア:ハープソナタ第1番変ホ長調
本日は、生誕250年(1775年5月1日生)を迎えらえたスコットランドの作曲家兼ピアニスト兼ハープ奏者、ソフィア・ドゥシェクさんの曲をご紹介します。ドゥシェクさんは昨日ご紹介した作曲家コッリさんの娘です。今年(2025年)は親子そろっての祈念年となりました!
ソフィア・ドゥシェクさんは作曲家ドメニコ・コッリの娘としてイギリスのエディンバラで生まれました。幼少のころから父親の薫陶を受け、ピアニスト、歌手、作曲家として活躍しました。ソフィア・ドゥシェクさんはモーツァルトの音楽をロンドンに紹介する上で大きな役割を果たされたそうです。1792年にヤン・ラディスラフ・ドゥシェクと結婚しました。ソフィア・ドゥシェクさんはそれ以前から、ヤン・ラディスラフ・ドゥシェクと一緒に演奏し、歌い、ピアノやハープを弾いていました。生まれた娘のオリビアもピアニスト、ハープ奏者、作曲家として成長し、活躍されました。1796年、ソフィア・ドゥシェクさんはは夫との間に深刻な夫婦問題を抱え始めました。どうもソフィアさんが別の男性と恋に落ちたことが原因らしいです。1812年に夫が亡くなった後、ソフィアさんはヴィオラ奏者のジョン・アルヴィス・モラルトと結婚しました。パディントンに住み、ソフィアさんはそこで音楽学校を設立しました。作曲家としてもソナタ、ロンド、変奏曲、そしてピアノやハープのための数多くの編曲を出版するなど、活躍されました。NMLでは没年が1847年となっていますが、ウィキなどでは1831年頃となっています。後者が正しいとすると、ソフィアさんは56歳の若さで亡くなられたことになります。
本日の曲はハープの独奏曲「ハープソナタ第1番変ホ長調」です。優美な旋律で満ちた本曲を聴くと、ソフィアさんの溢れる才能を認めることができるでしょう。ソナタと言っても全三楽章の演奏時間は10分足らず。小さなソナタです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ドゥシェク、ソフィア:ハープソナタ第1番変ホ長調