一日一曲(1450)パーマー、クリスティアン:ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調
本日は、生誕100年(1925年1月27日生)を迎えらえたアメリカの作曲家、クリスティアン・パーマーさんの曲をご紹介します。パルマ―なのかパーマーなのか、良く分かりませんでしたが、NMLの表記に従って「パーマー」としておきます。
パーマーさんは1811年1月にドイツ南部の街ウィネンデンで生まれました。シェーンタールの下級プロテスタント神学校(1824年-1828年)に通った後、テュービンゲンのプロテスタント修道院に入り、テュービンゲン大学でプロテスタント神学を学び、1832年に最初の公式試験を受けました。実はパーマーさんは神学者としての活躍の方が有名なようです。1836年に2回目の神学試験に合格し、その後テュービンゲンのプロテスタント修道院でリピーターとして働きました。1839年にはマルバッハ・アム・ネッカーで牧師になり、1848年にはテュービンゲンで牧師をされました。1846年からはテュービンゲン大学で講義を行い、1852年に大学の学部長に昇進、1857年には大学の学長を務められました。その間、作曲家としても活動されていらっしゃいます。ピアノも教えていたようで、1839年にはピアノの生徒の一人であるヴィルヘルミーネ・ボッサートと結婚されていらっしゃいます。
本日の曲は「ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調」です。作曲家としての活動は二足目のわらじだったようですが、どうしてどうして、本職の作曲家と肩を並べられる作品です。難しい技巧はさほど使われておらず、アマチュアが演奏して楽しむ曲としても十分通用するかと思います。パーマーさんはピアノ三重奏曲を本曲含めて少なくとも5曲は書かれています。こういった室内楽曲がお得意分野だったのかもしれません。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
パーマー、クリスティアン:ピアノ三重奏曲第1番変ホ長調