一日一曲(1461)ギボンズ、オーランド:パヴァン第17番イ短調
本日は、没後400年(1625年6月5日没)を迎えらえたイギリスの作曲家、オーランド・ギボンズさんの曲をご紹介します。
ギボンズさんは1583年12月にイギリス南部の街オックスフォードで生まれました。オックスフォードには生後4~5年しかいらっしゃらず、その後ケンブリッジに移り、以降の人生の大半をそこで過ごされました。一族は音楽家が多く、音楽家となるには最適の環境の中、小さい頃から英才教育を施されました。1603年5月の時点までにチャペル・ロイヤルの音楽家として認知されました(チャペルの小切手帳に表示されています)。1610年代までには、ギボンズさんは作曲家としての名声を確立し、さらにイングランドで最も優れたオルガニストにもなりました。この頃からギボンズさんの作品は次々に出版されるようになりました。1623年にはウェストミンスター寺院のオルガニストに就任、活躍されましたが、1625年5月下旬に突然病気(恐らく脳出血)で倒れ、6月5日にカンタベリーで41歳の若さで亡くなられました。
本日の曲はチェンバロ独奏曲「パヴァン第17番イ短調」です。若くして亡くなられたので、同時代及び後世への影響は限定的ですが、それでもルネサンスからバロック時代への移行期において、ギボンズさんの作品は重要な位置を占めています。長生きされていたら、どうなっていたか、興味深いところです。本日の曲は、しっとりとしていて心に沁みてきます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ギボンズ、オーランド:パヴァン第17番イ短調