一日一曲(1482)トランスラトイル、ジークフリート:スポーツ宮殿ワルツ
本日は、生誕150年(1875年6月19日生)を迎えらえたドイツの作曲家兼指揮者、ジークフリート・トランスラトイルさんの曲をご紹介します。
トランスラトイルさんはドイツ帝国のプロイセン王国シレジア州カールスルーエで生まれました。ブレスラウ、ウィーン、ライプツィヒで音楽の勉強を行い、1900年にベルリンに移り、オーケストラの指揮者になりました。その活動のかたわら、ワルツ、マーチ、その他の軽快なダンス音楽などを作曲し、それをオーケストラで演奏、人気を博しました。その後、1911年に音楽出版社「ライラ」を設立するなど、順調に活動の幅を広げられました。が、1933年にナチスが権力を掌握した後、運命は暗転すします。ニュルンベルク法によって「ユダヤ人のハーフと見なされたトランスラトイルさんは、音楽出版社「ライラ」の清算を余儀なくされ、帝国音楽院から締め出されてしまいました。1943年4月19日、トランスラトイルさんは妻と共にベルリンからテレージエンシュタット強制収容所に移送され、1944年3月1日にそこで68歳で亡くなられました。生涯で約200曲の作品を遺されています。
本日の曲は「スポーツ宮殿ワルツ」です。トランスラトイルさんの作品の中で一番有名な曲とのことです。愉快な曲ですね。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
トランスラトイル、ジークフリート:スポーツ宮殿ワルツ