一日一曲(1502)クロッチ、ウィリアム:詩篇第123篇「天に座しておられる者よ、わたしはあなたにむかって目をあげます」
本日は、生誕250年(1775年7月5日生)を迎えらえたイギリスの作曲家兼オルガニスト、ウィリアム・クロッチさんの曲をご紹介します。
クロッチさんはイングランド東部のノーフォークのノリッジで大工の名家に生まれました。幼少のころから神童として有名で、父親が作ったオルガンを弾いていたとのことです。3歳の時には、野心的な母親に連れられてロンドンに渡り、ジョージ3世のために演奏した、という記録が残されています。一時期オックスフォードのクライストチャーチでオルガニストを務めたのち、音楽の学士号を取得して卒業しました。最初のオラトリオ「ユダの捕虜」は、彼が14歳の1789年6月4日にケンブリッジのトリニティホールで演奏されています。1793年にはウェストミンスターチャイムを作曲した可能性がある、とのことです。1797年にはオックスフォード大学のヘザー音楽教授となり、1799年に音楽の博士号を取得しました。1822年に彼は王立音楽アカデミーの初代校長に任命され、10年間その地位で活躍されました。晩年をサマセット州トーントンの息子の家で過ごし、1847年に72歳で亡くなられました。
本日の曲は合唱曲『詩篇第123篇「天に座しておられる者よ、わたしはあなたにむかって目をあげます」』です。敬虔な祈りの音楽です。
ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クロッチ、ウィリアム:詩篇第123篇「天に座しておられる者よ、わたしはあなたにむかって目をあげます」
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