一日一曲(1521)オルボーン、フリアン:前奏曲と舞曲
本日は、生誕100年(1925年8月7日生)を迎えらえたキューバの作曲家、フリアン・オルボーンさんの曲をご紹介します。
オルボーンさんはスペイン北部の街アビレスで生まれました。父親のベンジャミンが作曲家兼ピアニストであったため、オルボーンさん幼い頃から音楽に触れる環境にありました。父親から音楽の基本的な手ほどき受けたのち、10歳でオビエド音楽院に入学、本格的に音楽の勉強を開始しました。1938年、オルボーン一家はキューバのハバナに引っ越しましたが、オルボーンさんは引き続き音楽の研鑽を重ねました。キューバの作曲家兼指揮者であるホセ・アルデヴォルと共に、新しいキューバ音楽を促進するために作曲家学校「グルポ・デ・レノヴァシオン・ミュージカル」を共同設立するなど、若いころから活発に活動されました。また、父親と共にオルボーン音楽院も共同設立しました。1944年に父親が亡くなり、オルボーンさんはオルボーン音楽院の院長の座を引き継ぎました。1945年に奨学金を獲得し、マサチューセッツ州レノックスのタングルウッドにあるバークシャー・ミュージック・センターで作曲に関してさらに研鑽を重ねました。1年後にハバナに戻り、オルボーン音楽院での活動を続けられましたが、1953年に始まったキューバ革命が運命を変えました。この革命を受けて、オルボーンさんはキューバを永久に離れることとなりました。1960年にはメキシコシティに移住、1963年までメキシコの有名な作曲家カルロス・チャベスとともに、国立音楽院で作曲を教えました。1964年に米国に移住し、レノックス大学、セントルイスのワシントン大学、バーナード大学、ニューヨーク市のコロンビア大学ヒスパニック研究所で作曲を教えました。ニューヨーク市に定住することとなり、残りの人生を過ごされました。
本日の曲はギター独奏曲「前奏曲と舞曲」です。録音も多い曲のようで、オルボーンさんの作品の中でもひときわ人気のある曲なのかもしれません。出だしの4つの音が印象的です。この4音からなるメロディは、曲の途中でそのまま、あるいはちょっとして変形を伴いながら繰り返し現れます。刺激的な分散和音と相まって、曲の魅力を醸し出しています。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
オルボーン、フリアン:前奏曲と舞曲