一日一曲(1525)ショスタコーヴィチ、ドミートリー:ピアノ協奏曲第2番ヘ長調
本日は、没後50年(1975年8月9日没)を迎えらえたロシアの作曲家、ドミートリー・ショスタコーヴィチさん特集の4回目です。
このころの私生活面では、1954年に妻のニーナが癌で他界、ショスタコーヴィチさんの教え子であったガリーナ・ウストヴォリスカヤに再婚を申し込むも不成立、翌1955年には母のソフィアが他界、1956年にマルガリータ・カーイノヴァと結婚、と目まぐるしい変遷を経験されました。ただ、この頃のいわゆる「雪解け」の時期には、演奏が禁止されていた作品の名誉回復や、公表が控えられていた作品の発表、「社会主義リアリズム」の概念にとらわれない近代的で斬新な作風の作品(弦楽四重奏曲第7番や『サーシャ・チョールヌィの5つの詩』、映画音楽『ハムレット』など)の発表が相次ぎ、芸術面では充実した時期を経験されました。ただ、政治的な介入はそれでもしつこく続き、1960年にはフルシチョフによる圧力から共産党への入党を余儀なくされています。
本日の曲は「ピアノ協奏曲第2番ヘ長調」です。本曲は1957年、作曲者51歳の時に、息子さんであるマキシム・ドミートリエヴィチ・ショスタコーヴィチさんに捧げられました(献呈当時はマキシムさんはモスクワ音が金作曲家の学生)。
快活で分かりやすいメロディは、暗めの曲が多いショスタコーヴィチさんの曲の中で、ひときわ明るく目立っています。第3楽章にはピアノの練習曲の定番中の定番、「ハノン」のパロディも聴かれます。
本日は、作曲者自身のピアノ独奏、本曲の献呈者の息子さんの指揮という、貴重な演奏でどうぞ。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ショスタコーヴィチ、ドミートリー:ピアノ協奏曲第2番ヘ長調