一日一曲(1531)スモーリー、ロジャー:ショパンの主題による変奏曲

 本日は、没後10年(2015年8月18日没)を迎えらえたイギリス生まれのオーストラリアの作曲家兼ピアニスト、スモーリー・ロジャーさんの曲をご紹介します。

 ロジャーさんは1943年7月にイギリスのランカシャー州スウィントンで生まれました。ロンドンの王立音楽大学で作曲を学びました。さらに、モーリー大学、1965年から66年にかけてはカールハインツ・シュトックハウゼンのケルン新音楽コース、1965年にピエール・ブーレーズのダルムシュタット夏期コースに参加し、研鑽を重ねました。1967年にはケンブリッジのキングス・カレッジで初代レジデンス作曲家に任命されました。1969年、ロジャーさんは、ライブ・エレクトロニック・グループ「インターモジュレーション」を結成し、その後6年間イギリス、西ドイツ、ポーランド、フランス、イランなどで広くツアーを行いました。1974年には、西オーストラリア大学で3か月間のレジデンスに招待され、その2年後には同大学の音楽学校で正社員となり、オーストラリアに拠点移しました。1990年にはオーストラリア市民権を取得しました。2007年に退職すると、名誉教授に任命されました。2001年に100周年記念メダルを授与され、2011年のオーストラリアデーの栄誉でオーストラリア勲章のメンバーに任命されました。パーキンソン病との長い闘いの末、2015年8月18日に72歳で亡くなられました。

 本日の曲は、ピアノ独奏曲「ショパンの主題による変奏曲」です。本曲は「変奏曲」との題名ですが、通常の変奏曲のように、一つのテーマをどんどん変形させていく形ではなく、ショパン作曲「マズルカ ロ短調 作品24-4」の全曲のメロディを随所に取り入れて、自由に変形させて独自の音世界を生み出されたものです。どちらかというと、『ショパンの「マズルカ ロ短調 作品24-4」による幻想曲』の方が近いような気がします。
 主題の後に15の変奏が続きますが、主題ではマズルカの最初の6小節のみの引用です。最後の変奏の第15変奏の終わりの2小節はショパンの作品の終わり2小節と全く同じになっています。ちょっと珍しい形の変奏曲をご堪能ください。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
スモーリー、ロジャー:ショパンの主題による変奏曲

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