一日一曲(1534)コールリッジ=テイラー、サミュエル:ヴァイオリンソナタ ニ短調

 本日は、生誕150年(1875年8月15日生)を迎えらえたイギリスの作曲家兼指揮者、サミュエル・コールリッジ=テイラーさんの曲をご紹介します。

 コールリッジ=テイラーさんはイギリスの首都ロンドンで生まれました。父親はシエラレオネ出身のクレオール人、母親はイギリス人でした。両親は結婚しておらず、父親は母親が妊娠していることを知らずにアフリカに戻ってしまいました。母親は、詩人サミュエル・テイラー・コールリッジにちなんで、息子をサミュエル・コールリッジ=テイラーと名付けました。幼少の頃に音楽的才能を見出され、15歳から王立音楽大学で音楽を学びました。当初はヴァイオリンから始まりましたが、作曲に転向し、学位を取得しました。卒業後、クリスタルパレス音楽学校の教授に任命されたほか、クロイドン音楽院でオーケストラの指揮を指導しました。1899年に王立音楽大学の同級生として出会った6歳年上のジェシー・ウォルミズリーと結婚、ハイアワサ・ブライアン(1900–1980)と名付けられた息子と、娘グウェンドレン・アヴリル(1903–1998)に恵まれました。二人とも音楽の道に進んでいます。1904年、初めての米国訪問でホワイトハウスでセオドア・ルーズベルト大統領に出迎えられたが、これは当時としてはアフリカ系の男性としては珍しい出来事でした。米国ツアーは1904年、1906年、1910年と3回行われ、コールリッジ=テイラーさんの音楽は広く演奏され、アフリカ系アメリカ人の間で大きな支持を得ました。ある批評家はコールリッジ=テイラーさんを「黒いマーラー」と称した、とのことです。1912年9月、コールリッジ=テイラーさんはは肺炎のため37歳の若さで亡くなられました。当時のコールリッジ=テイラーさんの経済状況は芳しくなく、それが死の遠因になっているそうです。

 本日の曲は、「ヴァイオリンソナタ ニ短調」です。本曲は、1898年にいったん完成したようですが、1917年にヴァイオリニストのアルバート・サモンズにより編曲され、録音・出版が行われました。本日の演奏は、そのサモンズさんのヴァイオリンで、1917年版の初演の翌日に録音された演奏です。原曲からどのような編曲が行われたのか、その編曲はどのような理由だったのか、詳細が興味深いところです。ほのかにアフリカの土の匂いが感じられるような曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
コールリッジ=テイラー、サミュエル:ヴァイオリンソナタ ニ短調

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