一日一曲(1545)ドゥシエ、ガストン・マリー:「怒りの日」による前奏曲

 本日は、生誕150年(1875年生)を迎えらえたアメリカの作曲家兼ピアニスト兼オルガニスト、ガストン・マリー・ドゥシエさんの曲をご紹介します。

 ドゥシエさんはベルギー東部の街リエージュで生まれました。オルガニストの父親より幼少期から訓練を受け、王立音楽院で研鑽を重ねました。在学時にはオルガン、ピアノ、ハーモニー、フーガのプレミア賞を受賞しました。なお、弟は後年ヴァイオリニストとして活躍されました。1886年、わずか11歳で、サン・ジャック・ル・ミヌール・ド・リエージュのオルガニストに任命されました。その後、リエージュのサン・クリストフ教会に移り、そこでもオルガニストとして活躍しました。1894年、19歳の時にアメリカに移住、帰化しました。1894年から1907年まで聖フランシスコザビエル教会のオルガニストを務めました。1907年から1945年までジュリアード音楽院の教員としてオルガンを教え、数多くの弟子を育てました。1958年、ニューヨークで83歳で亡くなられました。

 本日の曲は、オルガン曲『「怒りの日」による前奏曲』です。中世グレゴリオ聖歌のひとつ「怒りの日(Dies Irae)」の旋律を基にして作られた曲です。この「怒りの日(Dies Irae)」の旋律は、いろいろな作曲家が様々なジャンルの曲で引用している、とても有名な旋律です。例えば有名なところでは、ベルリオーズの「幻想交響曲」でも使われています。本曲は、全体的に落ち着いた雰囲気の曲に仕上がっていて、同じ引用の曲がどちらかというと激しい雰囲気が多い中、ちょっと珍しい曲となっています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ドゥシエ、ガストン・マリー:「怒りの日」による前奏曲

ドゥシエ、ガストン・マリー:「怒りの日」による前奏曲(MP3ダウンロード)

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