一日一曲(1570)助川敏弥:日本民謡による子守歌
本日は、没後10年(2015年9月26日没)を迎えらえた日本の作曲家、助川敏弥さんの曲をご紹介します。
助川さんは1930年7月に北海道札幌市で生まれました。1952年に東京芸術大学音楽学部作曲科入学し、研鑽を重ねました。在学中の1954年には日本音楽コンクール作曲部門において第一位と特賞を受賞されました。1957年に東京芸術大学音楽学部作曲科を卒業し、林光、間宮芳生、外山雄三の結成した作曲家同人「山羊の会」に参加しました。1960年に「オーケストラのためのパルティータ」で文部省芸術祭奨励賞を受賞したのをはじめとして、数々の賞を獲得されていらっしゃいます。純音楽を発表する一方、NHK等の放送番組の音楽を数多く担当されました。1973年放送用音楽作品「こどもとことば」がイタリア賞を受賞されています。1971年には、東京大学教養学部前期講師、また、札幌新音楽集団「群」の音楽監督としても活躍されました。1976年には日本現代音楽協会委員を務める。1983年日本音楽舞踊会議事務局長、1989年には、日本音楽舞踊会議機関誌・月刊音楽の世界編集長に就任されました。2005年同団体代表理事に就任されています。2015年9月26日、肺癌のため東京都世田谷区にて85歳で逝去されました。
本日の曲はピアノ曲「日本民謡による子守歌」です。1986年、作曲者56歳の時の作品です。本曲で使われている日本民謡は「宮城の子守歌(ねんねこせ)」とのことです。すやすやと眠っている子供を優しく包み込むような、優しい音楽です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
助川敏弥:日本民謡による子守歌