一日一曲(1571)パンパーニ、アントニオ・ガエターノ:シチリアーナ
本日は、生誕250年(1775年12月没)を迎えらえたイタリアの作曲家、アントニオ・ガエターノ・パンパーニさんの曲をご紹介します。
パンパーニさんは1705年頃、イタリア北部の街モデナで生まれました。1726年にはファーノ大聖堂のマエストロ・ディ・カペッラに任命され、活躍されました。1730年ころよりオペラの分野でも作品を創るようになるなど、活躍の幅を広げられました。1746年には、ボローニャの有名なアッカデミア・フィルアルモニカに正会員として認められ、その後、主にヴェネツィア、ローマ、ミラノなどで活躍されました。1749年からはヴェネツィアのオスペダレット(Ospedaletto、ピオ・オスペデーレ・デイ・ポーヴェリ・デレッリッティ)で合唱とオーケストラの指導者を務め、女性合唱団・女子楽器奏者を含む聖歌やモッテットなど宗教曲の制作・演奏に力を注がれました。1767年12月、ウルビーノ大聖堂(Duomo di Urbino)のマエストロ・ディ・カペッラに任命され、1768年7月1日から実務を開始。最後のオペラ『Demetrio』をヴェネツィアで上演したのち、1775年12月、ウルビーノで亡くなられました。
本日の曲はピアノ曲「シチリアーノ」です。パンパーニさんは独唱パートや器楽を重視する作風だったようで、一部からは「騒々しく複雑(violent, noisy)」と評されることもあったそうですが、本曲を聴く限りその評は全く信じられません。本曲はしっとりとした幾分もの悲しいメロディが印象的な穏やかな曲です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
パンパーニ、アントニオ・ガエターノ:シチリアーナ