一日一曲(1578)デ・クルティス、エルネスト:帰れソレントへ
本日は、生誕150年(1875年10月4日生)を迎えらえたイタリアの作曲家、エルネスト・デ・クルティスさんの曲をご紹介します。
デ・クルティスさんはイタリアのナポリで曾祖父に作曲家、兄は詩人、という芸術家の家系に生まれました。ナポリのサン・ピエトロ・ア・マイエラ教会音楽学校で学位をとりました。兄の詩に曲を付ける形で数多くの作品を生み出しました。代表作には「帰れソレントへ(Torna a Surriento)」や「Non ti scordar di me(忘れな草)」などがあり、これらは世界中で愛唱され続けています。彼の作風は甘美で抒情的、旋律美に富み、ナポリ民謡の伝統を継ぎながらも洗練された芸術性を備えていました。デ・クルティスの曲はオペラ歌手や大衆歌手の両方に広く歌われ、20世紀初頭から中葉にかけて国際的な人気を博しました。1937年12月31日にナポリで没しましたが、彼の音楽は今日もナポリの歌の象徴として親しまれ、イタリア音楽文化の重要な一翼を担っています。
本日の曲は、どうしようか迷いましたが、やはり一番有名な歌曲「帰れソレントへ」にいたしました。私と同じように、中学の教科書で本曲を歌った方もあるいはいらっしゃるのではないでしょうか。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
デ・クルティス、エルネスト:帰れソレントへ