一日一曲(1586)ベートーヴェン：ピアノソナタ第26番変ホ長調「告別」

　本日は、今年（2025年）6月17日に亡くなられた世界的ピアニスト、アルフレッド・ブレンデルさんを追悼して、ブレンデルさんの演奏をご紹介します。

　ブレンデルさんは1931年1月にチェコスロバキアのズデーテン地方にあたる北モラヴィア地方のヴィーゼンベルク（現ロウチュナー・ナド・デスノウで生まれました。ユーゴスラビア（クロアチア）で育つ中、6歳からピアノを学び始め、1943年にグラーツ音楽院で研鑽を重ねました。1947年にはウィーン音楽院でも短期間学んでいます。1948年、グラーツで初めてのリサイタルを開催、翌1949年のブゾーニ国際コンクールで4位入賞し、ウィーンでのコンサート・デビューを飾りました。1960年代以降、次第に国際的な名声を得るようになりました。1970年にフィリップスと専属契約を結び、リリースしたレコードでその名声が決定づけられました。1960年代にベートーヴェンの全ピアノ曲を録音した初のピアニストとなったほか、1970年代にベートーヴェンのピアノソナタ全曲を録音（フィリップ）しています。1982年から1983年にベートーヴェンの全ソナタ32曲を欧米の11都市、77リサイタルで演奏、1996年にはベートーヴェンの全ソナタの全曲を三回目の録音を達成しました。長くコンサート活動を続けられ、2008年12月のコンサートをもって引退しました。77歳でした。2025年6月17日の朝、ロンドンの自宅で94歳で亡くなられました。

　どの演奏をご紹介しようか、と迷いましたが、若かりし頃のベートーヴェンのピアノソナタの中から、「告別」をUPいたします。ちょっと添付が速い感じがいたしますが、若いフレッシュなエネルギーに満ちた演奏です。こんな頃もあった、ということで、貴重な演奏ではないでしょうか。

NML（ナクソス・ミュージック・ライブラリ）より（NML会員以外の方でも無料で試聴できます）
ベートーヴェン：ピアノソナタ第26番変ホ長調「告別」

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