一日一曲(1587)ウィルコックス、デイヴィッド:ブレスラウによる変奏曲

 本日は、没後10年(2015年9月17日没)を迎えらえたイギリスの作曲家兼指揮者兼オルガニスト、デイヴィッド・ウィルコックスさんの曲をご紹介します。

 ウィルコックスさんは1919年12月にイングランド南部の街ニューキーで生まれました。1929年から1934年までウェストミンスター寺院で合唱団員として音楽訓練を受け、1934年から1938年までブリストルのクリフトン大学で研鑽を重ねました。1939年にケンブリッジのキングスカレッジでオルガン奏者に任命されました。第二次世界大戦の勃発により、イギリス陸軍に勤務するために音楽の勉強を中断しました。1941年2月15日にコーンウォール公爵の軽歩兵隊(DCLI)の少尉として任官し、1944年7月10日と11日の夜のノルマンディーの戦いでの行動により、臨時大尉として軍事十字章を授与されました。1945年にケンブリッジに戻って学業を終え、1947年にキングス・カレッジのフェローに選出され、ケンブリッジ・フィルハーモニー管弦楽団の指揮者に任命されました。同年、ソールズベリー大聖堂のオルガニスト、ソールズベリー音楽協会の指揮者にも任命され、活躍の芳賀を広げられました。1950年にウスター大聖堂に移り、1957年まで滞在し、その間、大聖堂のオルガニスト、1951年、1954年、1957年のスリー合唱フェスティバルの首席指揮者、バーミンガム市合唱団の指揮者を務めました。1956年から1974年まで、ブラッドフォード・フェスティバル合唱協会の指揮者も務め、1990年代初頭までキャロル・コンサートの客演指揮者を務め続けられました。1957年から1974年まで、ケンブリッジのキングスカレッジの音楽部長の役職を務めました。1960年にはロンドンのバッハ合唱団の音楽監督にも就任されました。1971年の女王誕生日の栄誉で、彼は大英帝国勲章(CBE)の司令官に任命され、1977年に女王のシルバージュビリー栄誉で騎士学士号に任命されました。2015年9月17日の朝、ケンブリッジの自宅で95歳の長寿を全うされました。

 本日の曲はオルガン曲「ブレスラウによる変奏曲」です。キリスト教聖歌や賛美歌における旋律 “Breslau” の主題を変奏しているのではないかと思いますが、ちょっと良く分かりませんでした。6つの変奏から構成されています。神秘的な感じの部分もあり、オルガンならではの荘厳な響きもあり、と、内容豊富な曲です。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ウィルコックス、デイヴィッド:ブレスラウによる変奏曲

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