一日一曲(1589)クルーセル、ベルンハルド・ヘンリク:2つのクラリネットとピアノのためのロンド

 本日は、生誕250年(1775年10月15日生)を迎えらえたフィンランドの作曲家兼クラリネット奏者、ベルンハルド・ヘンリク・クルーセルさんの曲をご紹介しま

 クルーセルさんはスウェーデン王国のニースタード(現:フィンランド、ウーシカウプンキ)の貧しい製本屋の家庭に生まれました。音楽的なことには無理解だった両親のもとで、音楽に魅せられたクルーセルさんは幼少期は苦労されたようです。1788年、13歳のときに、彼の才能に気づいた一家の友人の協力がありスヴェアボリの軍楽隊の有志団員になることができ、本格的な音楽の学びが開始されました。1792年、16歳で連隊楽団の指揮者に任ぜられ、翌1793年には宮廷楽団首席クラリネット奏者となり、1833年まで宮廷管弦楽団で活躍されました。クルーセルさんは優秀な言語学者でもあり、イタリア、フランス、ドイツの重要なオペラをスウェーデンでの公演用に翻訳するといった、重要な業績も残されました。1838年7月にストックホルムで62歳で亡くなられました。クルーセルさんの功績を讃えて、1982年よりクルーセルさん誕生の地、ウーシカウプンキでは毎年夏に「クルーセル週間」が設けられました。

 本日の曲は「2つのクラリネットとピアノのためのロンド」です。クルーセルさんお得意のクラリネットの曲ですが、クラリネット奏者は二人必要な曲です。クラリネットの合奏曲は珍しいのではないでしょうか。クルーセルさんの自作自演コンサートなどで、時折演奏されていたのではないかと思います。アンコールピースとしてちょうどよい曲ではないでしょうか。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
クルーセル、ベルンハルド・ヘンリク:2つのクラリネットとピアノのためのロンド

クルーセル、ベルンハルド・ヘンリク:2つのクラリネットとピアノのためのロンド(MP3ダウンロード)

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