一日一曲(1615)ライナグル、アレクサンダー:ピアノソナタ第1番ニ長調

 本日は、一昨日の作曲家の兄で昨日の作曲家の伯父にあたる作曲家兼オルガニスト、アレクサンダー・ライナグルさんの曲をご紹介します。
 昨日ご紹介したアレクサンダー・ロバート・ライナグルと全く同じ名前であるようで、混同されがちとのことです。ここでは、伯父さんの方を「ロバート」を省略した「アレクサンダー・ライナグル」で表記いたします。

 アレクサンダー・ライナグルさんは1756年4月23日、イギリスのポーツマスで生まれました。父親はチェリストであった関係で、弟と共に幼少期から音楽の英才教育を受けました。1763年にロンドンに旅行に出かけ1年後には大作曲家モーツァルトとその家族に会っているそうです。1764年というと、同じ年生まれのモーツァルトさんともども8歳ですね。神童同士でどのような会話をされたのでしょうか、興味深いところです。
 当初は海運業で生計を立てていましたが、1786年、アレクサンダー・ライナグルさんは新しく独立したアメリカ合衆国でプロの音楽家として運命を試すことを決意しました。ニューヨーク市に移り、その後、当時の首都であったフィラデルフィアに再び引っ越し、同地で音楽活動を展開しました。同地を中心にハイドンとモーツァルトの音楽、そしてアレクサンダー・ライナグルさん自身のオリジナル作品を紹介しました。時のアメリカ大統領ジョージ・ワシントンはライナグルさんのファンだったとのことです。1809年9月21日にボルチモアで53歳で亡くなられました。

 本日の曲は「ピアノソナタ第1番ニ長調」です。モーツァルトと同時代人の作品、と言われなくとも曲の雰囲気で良く分かります。モーツァルトさんほど有名ではなく、埋もれてしまっていますが、勿体ないですね。もっと知られても良い作曲家と作品であると感じました。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ライナグル、アレクサンダー:ピアノソナタ第1番ニ長調

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