一日一曲(1624)ヴォジーシェク、ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ:牧歌
本日は、没後200年(1825年11月19日没)を迎えらえたフランスの作曲家、ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ・ヴォジーシェクさんの曲をご紹介します。
ヴォジーシェクさんは1791年5月11日、チェコ北部の街ヴァンベルクで生まれました。父親は校長兼合唱団指揮者兼オルガニストの父親から音楽の訓練を受け、9歳の時には神童としてボヘミアの町で公の場で演奏を始めました。プラハ大学で哲学を学ぶ傍ら、ピアノと作曲のレッスンを続けました。プラハで音楽家として十分な仕事を得ることが不可能であることに気づき、1813年、22歳のとき、ベートーヴェンに会いたいと願ってウィーンに移りました。ウィーンではピアノの技術を大幅に向上させることができましたが、音楽家としてのフルタイムの雇用を得ることはできませんでした。当初は法律の勉強が中心でした。1814年にウィーンでベートーヴェンに会い、その後作曲家のルイ・スポーア、イグナツ・モシェレス、フンメル、そして特にフランツ・シューベルトなど、他の一流音楽家にも出会い、交友関係を広げました。1821年に法学の勉強を終え、裁判所軍事枢密院の法廷弁護士に任命され、主に法的文書の起草をしました。しかし音楽家になる夢は捨てきれず、紆余曲折の末、1822年に、ついに第二宮廷オルガニストとしての音楽の仕事を見つけ、法曹としてのキャリアを終えました。まもなくオーケストラのためのオーケストラ、声楽、ピアノ音楽の作曲家として尊敬を集めるようになりました。1818年にはウィーンの音楽の友協会の指揮者になりました。順風満帆に見えたキャリアは、1825年に暗転します。残念なことにヴォジーシェクさんはウィーンで呼吸停止のため34歳の若さで亡くなられました。
本日の曲はピアノ曲「牧歌」です。同名のタイトルのピアノ曲は、数多くあります。「パストラル=田園曲」も同じと含めると、それこそ星の数ほどあると言ってもよいでしょう。そのような中で歴史に残るような曲を遺す、というのはなかなか厳しい話かもしれません。本曲、聴いていてよい感じと思いますが、埋もれてしまっているのは、致し方ないことなのかもしれません。
ccNML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヴォジーシェク、ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ:牧歌
ヴォジーシェク、ヤン・ヴァーツラフ・フーゴ:牧歌(MP3ダウンロード)
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