一日一曲(1646)ジグー、ウジューヌ:トッカータ ロ短調
本日は、没後100年(1925年12月9日没)を迎えらえたフランスの作曲家兼オルガニスト、ウジューヌ・ジグーさんの曲をご紹介します。
ジグーさんは 1844年3月23日にフランス北部の街ナンシーで生まれました。パリ9区にある音楽学校「École Niedermeyer de Paris」に通い、音楽の研鑽を積みました。その後、パリ8区の聖オギュスタン教会のオルガン奏者となり、その職は62年ものあいだ務められました。オルガニストとしては、即興演奏に秀でていたと評価されています。教師としても著名で、自身の音楽学校を経営されていらっしゃいました。作曲家としてもオルガン曲を中心にかなりの量の作品を遺されています。1925年12月9日にパリで80歳で亡くなられました。
本日の曲はオルガン曲「トッカータ ロ短調」です。本曲はジグーさんの代表作のひとつで、オルガン演奏会のアンコールでしばしば演奏されるとのことです。本日は作曲者自身の演奏が、ドイツのM. Welte & Söhne社が作った自動演奏オルガンで記録されたものが残されていますので、そちらをご紹介します。
この自動演奏オルガンは、元々は船(客船)用として設計されていて、「RMS Britannic(タイタニックの姉妹船)」 に搭載される予定だったそうです。そのため、この自動演奏オルガンは「Britannic Organ(ブリタニック・オルガン)」と呼ばれているそうです。 Welte社は1912年頃から1930年ごろまで、多くの著名オルガニストの演奏を紙ロールに記録・販売していた、とのことです。ジグーさんの演奏もそういった経緯で残されていましたので、今となっては大変貴重なコレクションであり記録であると言えます。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ジグー、ウジューヌ:トッカータ ロ短調
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