一日一曲(1654)シベリウス、ジャン：交響詩「フィンランディア」

　本日は、本年（2025年）6月25日に92歳で逝去されました指揮者、村川千秋さんの追悼で、村川さんの指揮した曲をご紹介します。

　村川さんは1933年1月1日に山形県村山市で生まれました。江戸前期に活躍した俳人・村川素英の子孫にあたられるそうです。山形南高等学校から東京芸術大学音楽学部器楽科に進学し、卒業後に同大学音楽学部作曲科にあらためて入学し、作曲を学びました。1963年、33歳の時にアメリカ合衆国へ渡航し、インディアナ大学大学院で理論科助手として勤めるかたわら指揮を専攻されました。ニューヨークでは名指揮者レオポルド・ストコフスキーのもとで研鑽を積まれました。
1966年に帰国し、指揮者としてデビュー。1968年には、山形県初の本格的オーケストラ指揮者として山形新聞社の山新3P賞「進歩賞」を受賞。1972年には、東北初のプロオーケストラ、山形交響楽団を設立、正指揮者に就任しました（のちに常任指揮者に）。2001年には同楽団創立名誉指揮者に就任されています。死の直前まで活動を続けられ、2025年6月25日に肺炎のため逝去されました。

　本日は、永年関わられた山形交響楽団の創立50周年の記念演奏会のライブ・レコーディングです。村川さんがこよなく愛したシベリウスの名曲「フィンランディア」です。

　個人的に、村川さんの指揮の下で演奏したことがありました（40年も前の話です）ので、逝去の報を聞いた時には、いろいろな思い出がよみがえりました。

　安らかにお休みください。合掌。

NML（ナクソス・ミュージック・ライブラリ）より（NML会員以外の方でも無料で試聴できます）
シベリウス、ジャン：交響詩「フィンランディア」

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