一日一曲(1659)ハーマン、バーナード:サイコ
本日は、没後50年(1975年12月24日没)を迎えらえたアメリカの作曲家、バーナード・ハーマンさんの曲をご紹介します。
ハーマンさんは1911年6月29日にニューヨーク市で生まれました。出生名はマックス・ハーマン(Max Herman)でした。幼時からヴァイオリンの英才教育を受け、ジュリアード音楽院に進学。卒業後は指揮者として活躍する傍ら、作曲活動も続けられました。映画音楽分野で有名ですが、純音楽分野でも多くの自作の録音を残されています。ヒッチコックの映画の音楽を担当する機会が多く、それが昂じたのかどうか、映画『知りすぎていた男』では指揮者として登場されています。ただ、1966年の『引き裂かれたカーテン』のために作曲した音楽の出来映えを巡ってヒッチコックと対立、以後永久に袂を分かった、とのことです。ハーマンさん自身、映画音楽について、「商業音楽というより機会音楽の一種であり、ハイドンやモーツァルトがダンス音楽を作曲したように、自分は映画音楽を作曲する」と語られています。1941年の『悪魔の金』で、アカデミー作曲賞を受賞されています。熱烈なイギリスびいきとして知られており、晩年はイギリスで過ごされました。1975年12月24日に亡くなられましたが、亡くなられる12時間前まで『タクシードライバー』のレコーディングを行っており、ちょうどすべて終了した直後だったとのことです。
本日はヒッチコックの映画「サイコ」で使われた音楽をどうぞ。映画の雰囲気にとてもよくマッチしている、というより、音楽が映画をより際立たせたケースのお手本と言えるかもしれません。映画「サイコ」はすでに古典になってしまっているかと思いますが、現実的なホラーが好きな方でまだ見たことがない方には是非お勧めいたします。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハーマン、バーナード:サイコ
|
|
