一日一曲(1667)カプースチン:六重奏曲「イントラーダとフィナーレ」
2026年、新年あけましておめでとうございます。
今年もどうぞよろしくお願いします。
今年もトップバッターは、カプースチンさんです。本日は「六重奏曲「イントラーダとフィナーレ」。作品番号は79。1995年、作曲者58の時の作品です。
この六重奏曲の編成は少々風変りです。フルート、オーボエ、ヴィオラ、コントラバス、ドラムス、ピアノの六重奏曲です。室内楽では主役を務めることも多いヴァイオリンが入っいないばかりか、ドラムスが入っています!ドラムスが入っている編成というのは、ジャズの世界では当たり前なのかもしれませんが、いわゆる「クラシック音楽」の世界では、とっても珍しいです。恐らく本曲が初めてなのではないでしょうか。
曲名の「イントラーダ」は「序奏」という意味合いです。従って本曲は、序奏に続いてすぐに「終曲(フィナーレ)」となるつくりとなっています。「イントラーダ」では、コントラバスのソロで始まり、続いてヴィオラが主体となってメロディを奏でる部分とで構成されています。フィナーレ(2分9秒あたりから開始)では、一旦主題が演奏されたのち、ピアノ(3分57秒~)→オーボエ(4分41秒~)→フルート(5分4秒~)→ヴィオラ(5分29秒~)の順でソロが続きます。ここは各演奏者の腕の見せ所です。最後は全楽器のフル演奏で主題が回想され、一気呵成に終曲となります。
楽しい曲ですが、初心者には少々とっつきにくい曲かもしれません。今回登場する楽器を演奏している方なら、興味深く聴いてもらえそうです。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カプースチン:六重奏曲「イントラーダとフィナーレ」
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