一日一曲(1673)ハールストン、ウィリアム:ピアノソナタ ヘ短調
本日は、生誕150年((1876年1月7日生)を迎えらえたイギリスの作曲家、ウィリアム・ハールストンさんの曲をご紹介します。
ハールストンさんは1876年1月7日に首都ロンドンの南西部に位置するフラムで英国王立芸術家協会会長フレデリック・イーツ・ハールストンの孫として生まれました。ピアノ教師であった母親から音楽の手ほどきを受け、血筋も関係したのかドンドン才能を開花させ、9歳の時に初めて作曲したピアノ曲は出版されたそうです。1894年、父が天然痘で早世してから2年後の18歳の時に、ハールストンさんはロイヤル・カレッジ・オブ・ミュージックでピアノと作曲を学ぶ奨学金を獲得し、進学しました。ロイヤル・カレッジでは多くの優秀な生徒の中で最も才能があったと評価されていました。学業を終えた後、ハールストンさんは家族の近くに住むためサウスノーウッドに定住し、家計を支えるためにピアノ教師や聖歌隊指揮者として働きました。また、クロイドン音楽院でも教鞭をとりました。1904年には、最初のパトロンズ・コンサートで演奏された『スウェーデン風の変奏曲』が高く評価されました。1905年に作曲した弦楽四重奏曲は、コベット・コンクールで第1位を獲得しました。1906年、ハールストンは対位法教授に任命され大学に戻りましたが、同年5月30日に生涯苦しんでいた気管支喘息で亡くなりました。享年30歳でした。
本日の曲は「ピアノソナタ ヘ短調」です。1894年、作曲者がまだ学生時代の18歳の時の作品です。本曲の第1楽章、出だしの暗く重々しい雰囲気は、父の早逝のために経済的にも苦境に立たされた当時の状況なども反映しているのかもしれません。個人的には第2楽章の優しい歌が心に残りました。早熟の天才が遺憾なく発揮された作品と言えるでしょう。もっと長生きされていましたら、ピアノソナタの第2番以降や他のジャンルの作品などで「人類の宝」が増えていたのではないでしょうか。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ハールストン、ウィリアム:ピアノソナタ ヘ短調
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