一日一曲(1677)ヴォルフ=フェラーリ、エルマンノ:ヴァイオリンソナタ第3番ホ長調

 本日は、生誕150年(1876年1月12日生)を迎えらえたイタリアの作曲家、エルマンノ・ヴォルフ=フェラーリさんの曲をご紹介します。

 ヴォルフ=フェラーリさんは1876年1月12日にイタリア北東部の街ヴェネツィアで生まれました。ドイツ人の画家であった父親は、息子を画家修業のためにローマに留学させました。当初はヴォルフ=フェラーリさんにとって音楽は息抜きの意味しか持っていなかったのですが、次第に音楽への情熱が美術を上回るようになり、ローマから移ったミュンヘンで、美術に代わって音楽に専念することとなりました。ミュンヘン音楽学校で研鑽を重ねましたが、同校を卒業せず、在学中の1890年代から作曲を手掛け、活躍するようになりました。1900年に2つの力作を出版してもらおうとしたが失敗、続いて自作オペラのひとつである『チェネレントラ』のヴェネツィア初演に立ち会いましたが、これも芳しくない結果に終わりました。ですが、このオペラは、後にブレーメンにおける上演では成功、その後も古郷イタリアではなくドイツで次々に成功を収めるようになりました。第一次世界大戦が勃発すると、活動拠点であったミュンヘンとヴェネツィアでの活動が出来なくなり、止む無くチューリッヒへと移りました。この時代には作曲数も少なくなってしまいました。その後、1939年にはザルツブルクのザルツブルク・モーツァルテウム大学で作曲の教授となり、1946年に再びチューリッヒへと移った後に、故郷のヴェネツィアへと戻りました。1948年1月21日にヴェネツィアで72歳で亡くなられました。

 本日の曲は「ヴァイオリンソナタ第3番ホ長調」です。ヴォルフ=フェラーリさんはヴァイオリンソナタを3曲遺されましたが、第1番と第2番は若い頃(第1番は19歳、第2番は25歳の時に作曲)の作品で、本日ご紹介する第3番は1948年、作曲者67歳の時の晩年の作品です。前2曲が短調の曲なのに対して、第3番は長調の曲となっています。曲は4楽章の伝統的な構成です。第1楽章の伸びやかなメロディが印象的で心に残りました。短調で書かれている第3楽章は一転情熱的な激しい表現が特徴で、他の3つの楽章とは良い対称をなしています。
 本曲、聴いていてもっと広く知られてもよい曲と感じました。埋もれているのは勿体ないです。沢山のヴァイオリニストに演奏会で弾いていただきたいものです。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ヴォルフ=フェラーリ、エルマンノ:ヴァイオリンソナタ第3番ホ長調

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