一日一曲(1681)ルバルカバ、イヒニオ:セレナータ

 本日は、没後50年(1976年1月15日没)を迎えらえたメキシコの作曲家兼ヴァイオリニスト、イヒニオ・ルバルカバさんの曲をご紹介します。

 ルバルカバさんは1905年1月11日にメキシコ中部の街ヤワリカで生まれました。4歳の時にアマチュア音楽愛好家の父親から最初のレッスンを受けました。めきめきと腕を上げたルバルカバさんは、1917年、12歳の時にグアダラハラのテアトロ・デゴリャドで初のソリストコンサートを行いました。1922年にメキシコシティの国立音楽院に進学。そこでスペイン出身のヴァイオリニスト、マリオ・マテオに師事し、1928年には国立交響楽団に入団しました。1931年にはソリストとして選ばれ、卓越した技術を見せました。1935年には同オーケストラのコンサーティーノ(首席奏者)に任命され、40年まで務めています。ルバルカバさんの名声は国内にとどまらず、国際的にも認められました。著名なヨーロッパの弦楽四重奏団、レナー四重奏団(Léner Quartet)からファースト・ヴァイオリンとして誘われ、多くの国で演奏活動を行いました。ヴァイオリン奏者としての鋭い表現力と技術は、世界中の指揮者や演奏家から称賛を受けています。作曲家としても多彩な作品を残しており、22の弦楽四重奏曲、1つの五重奏曲、4つのヴァイオリン協奏曲や室内楽、歌曲などを作曲しました。また、パガニーニの24のカプリースの編曲をはじめとする多くの編曲作品も手がけています。これらの作品はメキシコの音楽界に重要な位置を占めており、今日でも演奏・録音されています。プライベートでは、ピアニストのカルメラ・カスティーヨ・ベタンコートと結婚し、ヴァイオリンとピアノのデュオとして共演した時期もありました。彼の音楽的な幅は演奏・作曲・編曲・室内楽・オーケストラ指揮など多岐にわたり、メキシコ近代音楽の発展に寄与した人物として記憶されています。1976年1月15日、メキシコシティで71歳で亡くなられました。。その功績をたたえ、現在も彼の名を冠した音楽団体や演奏会が存在し、後世にその業績が伝えられています。

 本日の曲はヴァイオリンの小品、「セレナータ」です。明るく伸びやかなメロディが印象的です。途中、重音奏法が出てきますが、全体的にはさほど難易度は高くなく、中級者でも十分演奏可能で、それでも演奏効果の高い作品に仕上がっています。恐らく作曲者御自身の演奏会時のアンコールでよく弾かれていたのではないかと推測しています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ルバルカバ、イヒニオ:セレナータ

ルバルカバ、イヒニオ:セレナータ(MP3ダウンロード)

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