一日一曲(1682)ウェルドン、ジョン:グラウンド
本日は、生誕350年(1676年1月19日生)を迎えらえたイギリスの作曲家、ジョン・ウェルドンさんの曲をご紹介します。
ウェルドンさんは1676年1月19日にイングランド南部のチチェスターで生まれました。イートン・カレッジで合唱団員として教育を受け、その後イギリスを代表する作曲家ヘンリー・パーセルから音楽の指導を受けました。1694年までにオックスフォードのニュー・カレッジのオルガニストに任命され、同市の音楽界で著名となり、マスク劇のための音楽を作曲するとともにオルガニストとしての職務も果たしました。その後ロンドンに移り、1701年にコングリーヴの台本『パリの審判』を音楽化するコンペティションに参加、ダニエル・パーセル(ヘンリーの弟)、ジョン・エクルズ、ゴドフリー・フィンガーらのそうそうたるメンバーを抑えて選ばれました。ロンドンで名声を確立した後、ウェルドンさんは数年間劇場のための音楽を書き続けました。ウェルドンさんの音楽スタイルはパーセルの影響を多く受けていますが、よりイタリア的で、当時ますます人気を集めていた「モダン」なフランスの様式や形式も取り入れています。晩年をほぼ専らチャペル・ロイヤルの務めと教会音楽の作曲に捧げました。ジョン・ブロウ(1649–1708)の後任としてチャペル・ロイヤルのオルガニストとなり、1715年にはウィリアム・クロフト(1678–1727)の下で第二作曲家に任命されています。1716年には『神聖なる調和』という題で6曲のソロアンセムが出版されました。また、ロンドンの2つの教会、フリート・ストリートのセント・ブライド教会(1702年から)とセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会(1714年から)でオルガニストの職も務めました。1736年5月7日に60歳で亡くなられました。
本日の曲は「グラウンド」です。この題名は音楽用語でして、「バッソ・オスティナート」とも呼ばれ、一定のリズムを繰り返す低音のことを指します。楽曲全体を通して低音パートが同じリズムやメロディを繰り返します。特に16世紀から17世紀のイギリス音楽で用いられた手法であり、ウェルドンさんも流行の手法を本曲で使われたということになります。演奏時間1分少々の短く可愛らし曲です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ウェルドン、ジョン:グラウンド
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