一日一曲(1688)ダイクス、ジョン・バッカス:偉大なる父(涯しも知られぬ青海原をも)

 本日は、没後150年(1876年1月22日没)を迎えらえたイギリスの讃美歌作曲家、ジョン・バッカス・ダイクスさんの曲をご紹介します。三年ほど前の生誕200年に続いてのご紹介となります。

 ダイクスさん(John Bacchus Dykes, 1823年3月10日–1876年1月22日)は、19世紀イギリスを代表する讃美歌作曲家で、英国国教会の教会音楽に新たな格調をもたらした人物です。イングランド北東部ヨークシャー州キングストン・アポン・ハルに生まれ、父は教会音楽家でした。幼少期から合唱やオルガンに親しみ、音楽的才能を早くから発揮していました。ケンブリッジ大学セント・キャサリンズ・カレッジで学び、学業と並行して教会音楽への関心を深めます。卒業後は聖職者として叙階され、ダラム大聖堂付属教会や、のちにダラムのセント・オズワルド教会で長く司牧と音楽活動に従事しました。オルガニストとしても高く評価され、典礼と音楽の密接な結びつきを重視した実践的な活動を行いました。ダイクスさんの名声を決定づけたのは、数多くの讃美歌旋律です。「Nicaea(『聖なる、聖なる、聖なる』)」「Melita(『永遠の父よ、強き御手に』)」などは、力強さと叙情性を併せ持ち、歌詞の神学的内容を的確に支える旋律として、現在でも広く歌われています。高教会派(オックスフォード運動)の影響を受け、荘厳で芸術性の高い礼拝音楽を志向した点も、彼の大きな特徴です。晩年は過労と病に苦しみ、イングランド・サセックス州セント・レナーズ=オン=シーにおいて52歳で生涯を閉じました。しかしダイクスさんの旋律は、今なお世界各地の礼拝空間において、静かで確かな光を放ち続けています。

 本日の曲は讃美歌「偉大なる父(涯しも知られぬ青海原をも)」です。日本基督教団出版局が編纂している讃美歌集の中では407番に位置しています。歌ったことがある曲なので、懐かしく聴かせていただきました!

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ダイクス、ジョン・バッカス:偉大なる父(涯しも知られぬ青海原をも)

ダイクス、ジョン・バッカス:偉大なる父(涯しも知られぬ青海原をも)(MP3ダウンロード)

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