一日一曲(1697)タウベ、エヴェルト:ショーサラのワルツ

 本日は、没後50年(1976年1月31日没)を迎えらえたスウェーデンの作曲家、エヴェルト・タウベさんの曲をご紹介します。

エーヴェルト・トーブ(Evert Taube, 1890–1976)は、スウェーデンを代表する作曲家・作詞家・歌手であり、国民的吟遊詩人として深く愛されていまv

 タウベさんは1890年3月12日、スウェーデン西部の港町ヨーテボリに生まれ、ヴェステルイェートランドのヴィンガ島で育ちました。父のカール・グンナー・タウベは船長であり、灯台守でした。若い頃から海と旅に強い憧れを抱いていました。青年期には船乗りとして世界各地を巡り、南米や地中海での体験が、その後の作品世界に色濃く反映されることになります。1910年から1915年の5年間アルゼンチン滞在後、ラテンアメリカ音楽に興味を持ち、1920年代にアルゼンチン・タンゴをスウェーデンに紹介しました。1920年代以降、本格的に創作活動を開始し、スウェーデン語による歌曲で独自の地位を確立しました。タウベさんの作品は、海、旅、恋、自然、人生の哀歓といった主題を、洗練された言葉と親しみやすい旋律で描き出しています。民謡的な素朴さと芸術性を併せ持つ点が特徴で、「Sjösala vals」や「Änglamark」などは現在も広く歌い継がれています。タウベさんは単なる作曲家にとどまらず、自作を自ら歌う表現者でもあり、その語り口と音楽はスウェーデン文化の象徴と見なされました。1950年の60歳の誕生日に、タウベさんはスウェーデン・アカデミーからベルマン賞を受賞し、1960年にはヨーテボリ大学から名誉博士号を授与されました。1970年にはスウェーデン王立音楽アカデミーの会員に選出されました。1976年1月31日、ストックホルムで85年の生涯を閉じましたが、タウベさんの歌は今なおスウェーデン人の心の風景として生き続けています。

 本日の曲は上の文章中に登場した「Sjösala vals」、「ショーサラのワルツ」です。「Sjösala」はタウベさんが夏を過ごした別荘の名で、本曲は夏の夕暮れと家族の幸福を描いた、静かに揺れるワルツです。家庭的で温かな情景が、淡い郷愁を帯びて描かれています。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
タウベ、エヴェルト:ショーサラのワルツ

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