一日一曲(1712)ウィリアムズ、クリフトン:ファンファーレとアレグロ
本日は、没後50年(1976年2月12日没)を迎えらえたアメリカの作曲家兼ホルン奏者、クリフトン・ウィリアムズさんの曲をご紹介します。
【クリフトン・ウィリアムズ:20世紀のアメリカ吹奏楽界に黄金時代を築いた、「吹奏楽の父」】
ジェームズ・クリフトン・ウィリアムズは、1923年3月26日にアメリカ合衆国アーカンソー州のトラークで生まれました。幼少期から音楽の才能を示し、高校時代にはホルンやピアノを演奏。第二次世界大戦中は軍楽隊で活動し、その経験が後の吹奏楽への情熱の礎となりました。戦後、ルイジアナ州立大学やイーストマン音楽学校で作曲を学び、1949年からテキサス大学の音楽学部で教鞭を執ります。当時の吹奏楽は、クラシック編曲版の演奏が主流でしたが、ウィリアムズは「吹奏楽のためのオリジナル作品」の重要性を説き、自ら質の高い楽曲を次々と発表しました。1956年には、新設されたABA(全米吹奏楽指導者協会)のオスワルド賞の第1回受賞者となり、翌年も連続受賞するという快挙を成し遂げます。1966年からはマイアミ大学の作曲学科長に就任し、多くの後進を育成しました。しかし、多忙な教育活動と創作活動の傍ら、病魔に襲われ、1976年2月12日にフロリダ州のマイアミで52歳の若さでこの世を去りました。彼の情熱的な作風は、リードやマクベスといった後の巨匠たちにも多大な影響を与え続けています。
【本日のご紹介曲:ファンファーレとアレグロ】
本曲は、ウィリアムズが1956年に第1回オスワルド賞を受賞した、彼の出世作にして吹奏楽史に残る大名曲です。
タイトル通り、「ファンファーレ」と「アレグロ(速いテンポの部分)」の2つのパートで構成されています。オーケストラの真似事ではない、「吹奏楽だからこそ出せる輝かしい響き」を最大限に引き出した作品です。初心者の方でも、映画音楽のようなドラマチックな展開に圧倒されるはずです。
【聴きどころ】
1)冒頭の衝撃
幕開けと同時に、金管楽器が力強い咆哮を上げます。この「ファンファーレ」のメロディが、形を変えながら曲の最後まで何度も登場するので、耳を澄ませてみてください。
2)木管楽器の疾走感
後半の「アレグロ」に入ると、フルートやクラリネットが細かく速いパッセージを吹き鳴らします。金管の重厚さと、木管の軽やかさが交差するスリルがたまりません。
3)大迫力のクライマックス
最後は打楽器も加わり、全合奏(トゥッティ)で圧倒的な音の壁が迫ってきます。吹き抜けるような爽快感と、知的な構成美が同居したラストは必聴です。
NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
ウィリアムズ、クリフトン:ファンファーレとアレグロ
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