一日一曲(1758)カプースチン:変奏曲作品3

 本日はカプースチンさんの月命日ですので、カプースチンさんの作品をご紹介します。

【本日のご紹介曲:変奏曲 作品3】
 本曲は、カプースチンさんがモスクワ音楽院を卒業した翌年の1961年に、当時彼がピアニストとして在籍していた「オレグ・ルンドストレーム・ジャズ・オーケストラ」のために作曲されました。翌1962年に同楽団によって初演されています。
 クラシックの厳格な変奏曲の形式を用いながらも、全編にわたって躍動感あふれるビッグバンド・ジャズの語法が取り入れられています。カプースチン初期の瑞々しい感性が光る、ピアノとビッグバンドのための華やかな小品です。

【聴きどころ】
1)完璧に書き込まれた「即興」の妙
 一聴するとオスカー・ピーターソンの即興演奏のように自由で快活に聞こえますが、実際には細部に至るまで楽譜に完璧に書き込まれています。即興の「不完全さ」を嫌い、自らの理想とするジャズの響きをクラシックの緻密さで構築したカプースチンさんならではの職人技が堪能できます。
2)ピアノとビッグバンドの鮮やかな対話
 伝統的なピアノ協奏曲のスタイルを踏襲しつつ、ソロ・ピアノの超絶技巧とビッグバンドのダイナミックなアンサンブルが火花を散らすように展開します。クラシック的な構成美と、ジャズ特有のドライブ感が見事に融合した瞬間が大きな魅力です。
3)親しみやすい主題とスウィング感
 一度聴いたら耳に残るキャッチーな主題が、次々と姿を変えていく変奏の楽しさは格別です。後年の作品に比べ、本作は黄金時代のビッグバンドを彷彿とさせるストレートなスウィング感に溢れており、彼の音楽の原点を肌で感じることができます。

NML(ナクソス・ミュージック・ライブラリ)より(NML会員以外の方でも無料で試聴できます)
カプースチン:変奏曲作品3

カプースチン:変奏曲作品3(CD)

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